我が身につまされるというか

はてダで注目の記事になってたのだけど、以前から萌えというか同人(絵描き方向)に対して自分が持ってた考えと酷似してたので。ノウ板の膿が一気に吹き出たような叫び。コテ「会長」がその反論を悉く潰していく様は見もの。萌え絵描きは一度は読んどけ。絵に萌える奴も一度は読んどけ。

萌え絵描きとそのファンは死んだ方がいい<1日目>
萌え絵描きとそのファンは死んだ方がいい<2日目>

個性も信条も持たない作り手は、記号化し、お約束の守られたキャラクターを量産した方が、受けがいいし技術を磨かなくて済む。楽だし、誤魔化せる。同じ刺激を求めるだけの受け手は、既製品のキャラクターがお決まりの刺激を与えてくれる方が新たに考えを及ばせる必要がなくて楽。しかしそこに(大局的な)進歩はない。機械的作業と、ただの、シチュエーションとキャラクターを取り替えて同じ快楽を味わうだけの単純な消費の繰り返しがあるのみ。これは萌え絵の話だけには留まらないけども(薄っぺらなJ-POPだとか、ベタなドラマだとか、あるあるネタばっかりの芸人とか、まぁ蛇足なので言及しない)。

単純快楽追求の迎合の結果によって起こる多様性の消滅の恐ろしさは、マジョリティへのアンチテーゼとしてのマイノリティの駆逐、単純刺激の追求に奔走するだけの人間の量産である。「感性は人それぞれ」の魔法の言葉で思考停止して片付けてしまってはならない。自分の感性が既製品だと宣言するつもりなら、知ったことではないが。