ごとり

大きな音がした。六年の学業に終始が打たれる音。校正のために机に向かうその背後に聞いて、嬉しくも羨ましくも悔しくも競争心もある、複雑な感覚に顔がまた崩れる。もちろん、証書になるまで卒業とはいえないだろうが、彼らのことだ、その心配をするには及ぶまい。少々気は早いかもしれないが、お疲れ様、おめでとう。

知識と経験と技術を充当に備えた同輩が、いよいよ世の荒波を凌波する。さぁ社会を舞台にしての大立ち回り、しかと見られませい!