佐賀県大好き!超好き!

リスク回避にネット監視活況 メールから取り付け騒ぎも

もうほんと大好き。佐賀県超大好き。突っ込みどころが多すぎなネタを血税叩いてやってくれるなんて、さすが公務員の考えてることは違うね!日本の未来が心配だよ!

まず1点。ネットに参画、情報発信を行う人間が増加し、日々刻々とテキストが生成されている中で完全な監視ができるのか、という疑問。これはもしかすると解決可能な問題なのかもしれないが(例えば人間の皮肉すら看破できるような抽出スクリプトが登場するとか、万人が監視に協力的になるか、とか…まぁ在り得ないが)、少なくとも短時間では無理だろう。もう一つの問題は、言うまでも無く悪意の有無の線引きをどこで行うか、である。以前に、こうしたネットワーク監視を飯の種にしている企業がWBSで取り上げられていたが、最終的に悪意の有無を人間が判断せざるを得ない現状で、スタッフ1人が複数の案件を抱えた上で監視できる量などたかが知れている、とコメントしていた。スタッフを増員すれば、と考えるかもしれないが、それはコストの問題に阻まれる。

そして、パブリックでない(あるいは完全に閉じられた)ネットワークで発生するそれらに対してどう対処するのだろうか?仮にそれらを何かで知ったところで、そのサーバ管理者へ情報の開示を逐一求める気でいるのだろうか?何より、完全に秘匿に行われた上で発生する流布など、どう追及するつもりだろう。

何より問題なのが、都合が悪いから削除(要請)しよう、などという着想そのものである。

>他人の悪口や会話の流れの妨害はないか。(中略)依頼者から削除権限を得た場合は、サイトへの掲載前に書き込みをチェックし、載ってもすぐに消す。

気に入らなければ削除する言論統制など時代錯誤もいいところだ。

結局、監視という行為そのものが、ネットの本質的にも反しているし、法律的な観点からしても馬鹿げている。ここでも取り上げられてたけど、

>691 名前:名無しさん@七周年[] 投稿日:2006/10/20(金) 04:18:22 id:CUyg49Ll0
>監視よりも透明性向上のほうが
>よほど有効な危機管理ということを佐賀は認識すべき

まさにこの通り。謂れの無い誹謗中傷を回避する、より有効な手段を挙げるなら、少なくとも、非常に広大なネット上で日夜生成される膨大なページ(一部ではパブリックですらない)の監視を逐次行うような前時代的な発想に傾注するより余程、日常的に情報の積極開示を行うほうが効率的だろう。そもそも誹謗中傷の伴わない行政活動などない。それ以上に、そんなものが存在しない社会はない。人間関係だってない。悪意の書き込みに対してノミを潰すようなマネをするくらいなら、ノミが発生しない環境作りに、まずは企業活動や行政の掃除でもしたらどうなんだ。