祝辞

生き方を違えたかつての友人が、ようやく迷いを吹っ切ったらしいことを聞いて、素直におめでとうと述べておく。その結論は、自己の存在定義を決定できたこと以上にめでたいものだと思う。あれ以来、俺も大分悩んではいた。人に噛み付いて諭されたり、色々な人の生き方を眺めてみて、自分の非もある程度認められるようにはなったのだけど、どうしてもいくつかが未だに、正論だと頭でわかりつつも先行する感情によって結論が鈍らされる。そんな一方で、そもそも言動伴わない俺の薄っぺらい紙のような主張を許容できるのが君の素晴らしいところだ。

それが俺に向けられた言葉かどうか察する術は無いが、期待していないこともないあたりが、俺の図々しさというところか。君は右へ、俺は左へ向かった程度。それがこの先どう繋がっているかなんて俺は知らない。ただ、ネットワークの片隅でのぼり立ててしょっちゅう休んでるから、必要なら適当に呼んでくれ。